桜桃

つるし飾りは、「月」「桃」「花」の3つのシリーズに分かれています。シリーズごとに型紙のサイズが違い、猿をモチーフにした飾りを見たとき、どのシリーズも形は同じなのですが、「月シリーズ」が最も大ぶりに作られています。月 > 桃 > 花の順にサイズが小さくなります。

その中でも桃シリーズは、もも屋のスタンダードなつるし飾りで、『月』と『花』の中間のサイズです。均整のとれたバランスの美しい桃シリーズは、毎年もも屋の一番人気です。制作当初から、もも屋がこだわり工夫を重ねてきた自慢の看板商品で、ころんとした愛らしい飾りのひとつひとつから、あたたかさが感じられ、どこかなつかしい気持ちにさせてくれます。見飽きることなくずっと長く愛せるつるし飾りは、お嬢さまの成長をそばで見守る節句の飾りに最適です。飾りの内容や順番の異なる『弥生桃』・『葵桃』・『光桃』・『桜桃』・『姫桃』の5タイプのご用意があります。

花シリーズは、もも屋が制作するつるし飾りのなかで、もっとも飾りが小ぶりなタイプになります。
花シリーズの小さな飾りの制作には、精緻な裁縫の技を要します。ひとつひとつの飾りの表情を、小さいながらにも工夫を凝らして魅力的に仕上げました。かわいらしく、まとまりの良いミニサイズのつるし飾りで、飾る場所を選びません。親王飾りの両側に対で飾っても、華やかな節句の飾りになります。また、節句の飾りとしてだけではなく、普段のお部屋のインテリアにもぴったりです。自由に楽しめるつるし飾りです。

月シリーズは、もも屋が制作するつるし飾りのなかで、最も飾りが大きく豪華なつるし飾りです。生地の個性や色彩の調和、縫製のこまやかさ、優美ながらも迫力のある佇まいなど、このサイズだからこそ味わえる魅力に溢れています。大ぶりな飾りのひとつひとつに、凛として生き生きとした存在感があり、格調高い雅やかな日本の美と、ほっとするようなかわいらしさが同居する、もも屋自慢の逸品です。五段・七段の大型の雛壇と合わせて飾っても、バランスの取れるサイズとなっています。伊豆稲取の伝統的なつるし飾りに即した、正統なデザインのつるし飾りです。飾りの長さが異なる『月』と『錦月』の二タイプのご用意があります。